【もう悩まない】義母(義父)の介護をうまく乗り越える方法は?

義理の母(父)が高齢になると、だんだんと頭にチラつくのが「介護」。

実の親でも絶対に大変なのに、義母(義父)の介護なんて本当にできるの!?

と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

これは、嫁姑や嫁舅の関係がうまくいっていない人は言うまでもありませんが、たとえ良好な関係が築けていても生まれてくる自然な感情だと思います。

実際、義母(義父)と可もなく不可もなくのどちらかというと良好な関係を築いている筆者がこの「義母(義父)の介護問題」を自分に置き換えて考えてみました。

……震えるほど嫌です。(…笑)

物理的な距離、たまにしか顔をあわせないからこそ今の問題のない関係があるのだと断言できます。

同居ですら、全く自信がないというのにそこに介護となったらもう……(もう一度言っておきますがわりと良好な関係です。)

相当の覚悟がいるものだと思います。

とはいえ、私のように「嫌です」と言えばすむ状況ではない方が、この悩みを抱かれているのですよね。

今回は、実際に介護士として、さまざまな「嫁姑(舅)」の介護シーンを見てきた立場で、避けられない「義母(義母)の介護」との向き合い方について、考えていきたいと思います。

義母(義父)の介護…実際はどう?

筆者は介護施設で10年間勤務経験のある介護福祉士です。

高齢者介護施設で勤務していた頃、家族さんの中で主となり介護されていた方は、実の子供さんの次に多くみられたのが「お嫁さん」でした。

(実際に厚生労働省の統計によると、主な介護者の中で最も多いのが「配偶者」その次に「子」そして3番目に多いのが「配偶者の子」という結果が出ています。
参考:厚生労働省

で……実際にその方達が嫁姑で良好な関係が築けていらっしゃったかと言うと、これはもう人それぞれでしたね……。

●いい例

義母の立場である利用者さんも「いいお嫁さんで、感謝してるのよ」と日頃からおっしゃっている方がいて、実際にお嫁さんも頻繁に面会に来られていました。

ある日ちょうど面会に来られたのが利用者さん(ここで言う義母)が入浴後だったとき。

お嫁さんが介護士に声をかけ、ドライヤーを受け取り「お義母さん…」と声をかけながらドライヤーをかけている姿を見て「ああ…なんて素敵な関係…」と心を打たれたのを覚えています。(とても素敵な利用者さんでした。きっと昔から良いお姑さんだったに違いない)

●うーん…な例

もちろん、良好な方ばかりではなく、いつもなにかとお嫁さんの悪口を言う入居者さん(義母)と、入居時の手続き以来、ほとんど来所されず、職員との必要最低限の連絡のみのお嫁さん。

という方もチラホラいらっしゃいました。

極端に毛嫌いしている様子がなくても、あまり上手くいっていないのかな…という方も多かったです。

●実の親子より上手くいく!という方も

「実の子だとお互い遠慮がなくて喧嘩ばかりだから、お嫁さんの方がいいわよ~」とおっしゃっていたのは、自宅で同居のお嫁さんに介護をしてもらっていた80代のご利用者さん。

小規模多機能ホームで、通所介護や週末のみ泊まりのサービスを利用されていました。

わたしは、自宅での介護者であるお嫁さんともやり取りすることが多かったので、よくお話をお聞きしましたが、「お義母さんにはよくしていただいたから」とおっしゃっていました。

これだけ聞くと建前でしょ?と思われるかもしれませんが、前述の言葉に続いて

「よくしていただいたから、今が恩返しだと思っている。だけどきれいごとだけではやっていけない。

あなた(介護士)が仕事だから介護が苦にならないと言っているように、私も仕事だと思ってやっている。

だけど、24時間お義母さんだけに向き合っているとそんな風に考えられないからここ(介護サービス)を使って離れる時間も作ってる。

24時間介護をやっている仕事なんてブラック企業でしょ?((笑)」

と。素敵なお嫁さんですよね。

ですが、きっとこの考えに至るまでに、多くの葛藤があったのだと思います。

そこでこのお嫁さんは「仕事だとおもう」という割り切り方に行きついたのだと思いました。

どう割り切るのか義母(義父)の介護問題

もちろん”ドライヤー”や、“仕事だと割り切っている”方々のような嫁姑関係が築ければ素敵ではありますが、それは前提として、今まで培ってきた関係性があってのものです。

介護は、介護される側の気持ちも、する側の気持ちもどちらも同じくらい尊重されるべきだと思うのです。

まずは、自分が介護をしたいけど自信がないのか、したくないのに、しなきゃいけない状況にあるのか、シンプルなところから考えていきましょう。

それぞれ、どんな解決策があるのか考えてみました。

1.夫や他の家族に頼る

まずは、本当に自分が主な介護者にならなければいけないのか?を考えてください。夫や義理の兄弟など他にお願いできるところはないのか。

たとえば長男の嫁だからといって必ずしも自分が引き受ける必要はありません。

まずは、夫とよく話をし、「自分がお義母(義父)さんの介護をする自信がない。」と伝えてみてください。

そこで、夫と分担して行っていくのか、他の兄弟にお願いするのか、はたまた介護サービスを利用するのか、などのこの先もっと介護が必要となった時のことまで十分に話をしておくといいと思います。

2.介護サービスなどに頼る

どちらかが、「辛い」「嫌だ」と思う気持ちを抱いている場合、お嫁さんによる介護を続けていく方向ではなく、他の家族もしくは介護サービスの利用を考え、必要なサポートのみする方向で考えてみるべきだと思います。

色々なパターンがあると思いますが、例として以下のようなケースがあります。

(1)自宅での介護の場合
自宅で介護し、昼間は訪問介護や、通所介護やショートステイなどのサービスを利用して、自分の時間を確保。

(2)別居(義母(義父)が独居)での介護の場合
訪問介護や、通所介護やショートステイのサービスを利用して、生活面や身体的に必要な介護サービスを受ける。主となる介護は、介護サービスに任せて、必要に応じたサポートやケアマネージャー、介護士とのやり取りを行う。

(3)施設入所を検討
同居はむずかしい、義母(義父)の独居は安全面での不安がある……という場合は、グループホーム、老人ホーム、特養などの施設入所を検討。
値段は比較的に高額になりますが、サービス付き高齢者向け住宅という選択肢もあります。サービス付き高齢者向け住宅は、「賃貸マンション」という名目で1人暮らしに近い形で入居し、そこに必要に応じ介護ヘルパーが居室に訪問してもらえる、というものです。

まとめ

どんな解決策にせよ、どうすれば自分が「無理をせず」「負担を減らせる」生活が送れるのかを重視することをおすすめします。

義母(義父)だけではなく、どんな相手でも「介護」を1人で背負おうなど到底無理なことです。

話の中でも出てきた実際に介護をされていたお嫁さんが言うように、「24時間の介護なんてブラック企業」なのです。

どんなに長年介護士として勤めている介護士でも絶対に平常心ではこなせません。

とにかく自分1人でやろうとせず、今後どんな体制で義母(義父)の介護を行っていくのか、ご家庭でよくよく話し合ってみてくださいね。

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