【介護福祉士が見た】介護施設で起きた心温まるエピソード

介護福祉施設で働いていると、高齢者のご夫婦やご家族との関係性の密な部分に触れたりします。

かなり重度の認知症でもお子さんの名前だけは憶えていたり、どんなに不穏状態にいても、お子さんや配偶者の方が面会に来ると、すぐに笑顔に戻ったり。

ご家族から、「こんな風に声をかけたらいいんですね!介護士さんはすごいわ~」なんて言ってもらえることもありますが、「どうやってもご家族の絆、長年培ってきた絆には到底かなわないな~」と日々感じていました。

また、人生の超大先輩であるご利用者さんと日々接する中で、感動や驚きがたくさんありました。

介護施設の中で「得たもの感じたもの」の数は、計り知れないほどあります。

その中から、介護士歴10年の筆者が「介護施設で見てきた心温まるエピソード」をいくつかご紹介していきたいと思います!

1.妊娠超初期の職員に顔を見て「あんたおめでた?」と言い当てた100歳の女性

筆者が第1子妊娠が発覚した翌日のこと。まだ妊娠検査薬で陽性を確認しただけで、産婦人科の受診もしていない妊娠超初期の段階でした。

妊娠しているかも?という事実に動揺しつつ、当時働いていた介護施設に出勤。
平然とした顔(のつもり)でいつも通り勤務していました。

勤務中に、当時100歳を迎えたばかりの女性ご利用者に、「あんた……おめでたじゃない?」と声をかけられました。
その声掛けに本当に驚きました。

思わず、「ええ!なんでわかったんですか!?」と聞いてしまいました。

「あんたの顔が1日いつもと違うような気がして。おめでたでしょう?」ともう確信を得ているような口調!
人は100年もの時を過ごすと、顔を見て妊娠を言い当てられるようになるのでしょうか。(笑)

ですが、まだ妊娠も確定はしていないような段階。

普通であれば、濁しておいた方がよかったのでしょうが、あまりの驚きと、誰かに気付いてもらえた安堵で思わず肯定してしまいました。

そこから産休に入るまで、その100歳の女性ご利用者さん。妊娠中の筆者を毎日ほんとうにあたたかく見守ってくださいました。

少しでも重いものを持とうものなら、「重いものもっちゃだめ!」と叱られ、長い間立っているところを見て、遠くから「少しは座りなさい」とジェスチャーで伝えて下さったり。

妊娠中に介護の仕事をするのは、身体的にキツイ時もありましたが、そのご利用者さんを筆頭に、妊娠出産育児の大先輩でもあるご利用者さんたちが本当にあたたかく声をかけてくださったので、無事に産休まで、心身ともに安定して働くことができました。

出産後に、施設から「おめでとう~!」と電話をくださったり、育休復帰後に何度か子どもを施設に連れて行ったときは、みなさんで可愛がってくださいました。

妊娠出産前から育休後も務めた当時の施設でのご利用者さんとの出会い。とても大切な思い出です。

2.認知症の奥さんとご主人の90代夫婦の絆~

わりと重度な認知症のある奥さんと、少しだけ認知症のあるご主人の90代の夫婦が一緒に介護施設に入所されていました。

奥さんの方に足のむくみがあり、毎日看護師さんがマッサージをされていました。

そのマッサージを見て、ご主人も夕食後に毎晩奥さんの足をマッサージされていました。

あまり多くお話をされる方ではなかったのですが、「おお、これはひどいねえ。」なんて言いながら。

奥さんは、「あら、ありがとう」とリラックスモード。いつもその光景にほっこりしていました。

ある時、奥さんが若い職員の女の子と、テーブルゲームをして過ごされていたのですが、

そのゲームが奥さんにヒットしたようで、大盛り上がり!終始奥さんの笑い声が響いていました。その様子を遠くの席からほほえましそうに眺めていたご主人。

終わったあとに、奥さんとゲームをしていた若い職員に「最近の○○(奥さん)は、僕には認知症で怒ってばかり。○○があんなに楽しそうに笑う姿を久しぶりにみました。どうもありがとう。」と深々とお礼を言われていました。

その様子を見ていた部外者の筆者…ご主人の深い愛を感じました。(涙)

3.甥御さん・姪御さんとの絆

ご利用者さんの中には生涯独身だったり、結婚はしていてもお子さんがいないという方もいらっしゃいました。

その中で、介護施設に入所する認知症のあった男性ご利用者さんの保証人となっていた、甥御さん。

衣類の洗濯や面会などでで毎週定期的に来所されていました。一緒にご自宅に戻られたり、地域のイベントに行かれたり。

その甥御さんも素敵だなと思いましたが、相当な信頼関係がなければ、ここまで叔父さんのために動くことってできないですよね。

甥御さんによると、「子どものころから叔父さんには我が子のように可愛がってもらったんだ」とおっしゃっていました。

実際に、叔父さんである男性ご利用者さん。「なんか危ないこととかあったらワシの部屋に呼びにこいよ」と夜勤の職員に声をかけてくださるような、正義感があり、とっても優しい方でした。
(ちなみに、「【介護士の本音】こんなご利用者とご家族は困る」の記事で出てきた子離れしていない息子さんに激怒されたときに庇ってくださった方です……!)

老後もここまで手厚く助けてもらえるのは、今までの関係性、このご利用者さんが甥御さんにしてきたことが今、帰ってきているのでしょうね。

同じように、姪御さんが保証人となっていた男性ご利用者さんがいらっしゃいましたが、お嫁さんがいつも「叔父さんには、昔ものすごくかわいがってもらったのよ」とおっしゃっていました。

こういった関係性を目の当たりにすると、「身の周りの人を大切にしたいな。」と思わせられます。

まとめ

今回は、筆者が介護士時代に見てきたご利用者さんの「心温まるエピソード」をご紹介しました。

色んな人生を過ごされてきた方々との出会いは、のほほんと生きてきた筆者にとって、とても刺激的なものでした。いろんなことを考えさせられました。

まだまだ、エピソードが山ほどありますが、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。

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