【実例紹介】1人暮らしで認知症のある高齢者の1日の過ごし方は?

1人暮らしをされている高齢者の中で、認知症を発症している方も多くいらっしゃいます。

「認知症があるのに、1人暮らしをするのは危険なんじゃないの?」と思うかもしれません。

ですが実際に、元介護士の筆者が小規模多機能ホーム(1つの施設で通い、泊り、訪問などすべての利用が可能)で勤務していたころ、ご利用者の中で”1人暮らしで認知症がある”というケースはめずらしくありませんでした。

認知症を発症されている方が、完全に1日中誰の目も届かない状態で暮らすというのは、当然リスクは高まります。

ですので、介護サービスなどにより安否確認や日常生活や身体のケアやサポートを受け、その方の1人暮らしを支えていくという方向で介護のプラン(ケアプラン)が立てられていました。

認知症のある1人暮らしの高齢者はどんな風に1日を過ごすの?

筆者が働いていた小規模多機能ホームには通所・泊まり・訪問・食事の配膳などのサービスがあり、その中で利用されている方の中に、認知症がありながら1人暮らしをされている方も複数いらっしゃいました。

その方のニーズにより、サービスの利用方法は異なります。

たとえば以下のような利用方法をされていました。

例1.週に3日通いの利用。通いがない日は、昼食の配膳と安否確認で自宅の訪問
例2.週に5日通いの利用。週末は泊まりを利用
例3.毎日の昼食もしくは夕食の配膳と安否確認で訪問
例4. 毎日の食事の配膳および週3回の訪問利用で自宅の掃除、入浴、買い物など

このように「無理なく1人暮らしを継続したい」などのご本人やご家族の希望、ニーズに沿ってベストなプランをケアマネさんと一緒に考えます。

実際に認知症があり1人暮らしをしている祖母はどんな風に過ごしているのか聞いてみた

筆者の祖母は、現在1人暮らしで3年前にアルツハイマー型認知症の診断がおりています。

現段階の祖母の認知症がどの程度のものかというと、食べる、歩く、着替え、排泄などの基本的な日常生活動作(ADL)に大きな問題はないが、数分前のことを忘れてしまう、同じことを何度も繰り返し話すなどの短期記憶に問題が見られ、スケジュール管理や服薬管理、金銭管理、買い物、料理などの手段的日常生活動作(IADL)を自力で行うのはむずかしいといった状態です。

つまり、日常生活の支援や、常日頃の安否確認は必須となります。

また、自力での入浴にも不安があり、見守りや介助が必要となります。

■認知症があり1人暮らしをしている祖母の1週間のスケジュール

現在祖母は、週に3日のデイサービスの利用、週に4日の訪問介護利用、月に1度のボランティアの病院受診付き添いの利用をしています。

そして、祖母の身の回りのことを行っているのは主に母で、現在遠距離介護中です。

■1人暮らしの祖母の1週間

月:訪問介護(9時-10時)食事作り・掃除洗濯
火:デイサービス(9時-16時)
水:訪問介護(9時-10時)食事作り・掃除洗濯
木:デイサービス(9時-16時)
金:訪問介護(9時-10時)食事作り・掃除洗濯
土:デイサービス(9時-16時)
日:訪問介護(9時-10時)食事作り・掃除洗濯

金銭管理は母で、買い物は月に2回母がまとめ買いをしており、その中からヘルパーさんに食事の用意をしていただいているとのこと。

■このスケージュールで安心できるの?

祖母のこの1週間のスケジュールを聞いたとき、筆者は思わず「ばあちゃんが1人の時間結構多いけど大丈夫なの?」と言ってしまったのですが…

母が安否確認のため毎日朝と夕に必ず電話をしているようです。

そして何度も電話をしても出てこなかった場合は、母からケアマネさんに連絡をし、そこからヘルパー事務所に連絡が行き、訪問してもらうようにしているとのこと。

これまでに何度かそういったことがあったようです。

現段階では、なんとか無事に過ごせているよとのこと。

また、今後の状況によっては、介護サービスの利用に変更があるかもしれませんね。

祖母は、認知症が発症した当初や、介護サービス利用開始直後が1番トラブルが多かったように思います。

金銭のトラブルや、1人で夜近所に出ていってしまうなど………。

(介護施設でもほとんどの方がそうでした。)

祖母もあたらしい生活に慣れ、今の祖母に必要なサービスを受けることで、最近は大きなトラブルもなくやっと落ち着いてきたなといった印象です。

それでも、毎日朝晩、祖母に連絡を入れたり、月に数回訪問しては、買い物などの身の回りのお世話をしている母。

母は仕事をしながら遠距離で祖母の介護を思うと頭が上がらない思いです。

まとめ

いかがでしたか?

もし、1人暮らしの高齢の親が認知症になってしまったら、と不安に思っている方もいらっしゃると思います。

介護福祉士であり、祖母の認知症発症を身近で見てきた筆者から1つお伝えしたいことは、

「あれ?」と思う前に、下調べ。「あれ?」と思えば瞬時に相談をすることをおすすめします。

祖母もそうでしたが、トラブルが1番起こりやすいのは、なにも対処ができていない発症時です。

すぐに相談できる場所を作っておくといざという時に安心です。

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