【介護福祉士による】介護現場で使うとNGな言葉は?

現在介護をされている方、いつも本当にお疲れ様です。

親御さんやご家族の介護をするにあたり、「使ってはいけない言葉」というものを意識したことはありますか?

筆者は10年の介護士経験のある介護福祉士なのですが、介護現場では「使うとNG」とされている言葉がいくつかあります。

それから、「使ってはいけない」とはされていないけれど、個人的に「この言葉は使いたくないな」「使ってはいけないな」と感じて使わないようにしていた言葉もあります。

被介護者の尊厳と安定した心身を保つ上で、介護者の接し方、言葉は大きく影響します。

しかし家庭内で常に意識して会話するなんて現実的ではありませんよね。

そもそも各家庭や親子それぞれの関係性がありますから。

でも大切な家族、親御さんや自分自身のためにもできることならダメなことは避けたいし、知っておいて損はありませんよね?

ということで、筆者も介護士として課題がたくさんあった身ではありますが、筆者なりに教わったり感じたりした「介護現場で使うとNGな言葉」をご紹介します。

介護現場で使うとNGとされている言葉

介護現場でNGな言葉1.命令口調や脅し文句で委縮させる

命令口調というのは、ご利用者に向かって「足上げて!」「~しときなさい!」「あー!もうなにしてんの!」のような口調で話しかけてしまうこと。

脅し文句と言うのは、「静かに座ってってくれないと、夕飯出ないよ!」など言ってしまうこと。どれもついついやってしまいそうではあります。家族間だと特に。

ただ悲しいことに介護現場でも実際にそんな口調を使う職員さんを目の当たりにしたことがあります。脅し文句はさすがに聞いたことないですが……。

もし、自分の親が介護される側で、介護士さんにそんなこと言われていると思うと、悲しくなります。

たとえばさきほどの例ですが、以下のように言い換えられたらお互い気持ちがいいかもしれないですね。

「足上げて」→「こっちの足あげてもらってもいい?(ですか)」

「~しときなさい」→「お母さんこれ今できる?(できますか)」

「何してんの!」→「あら、お母さんこれどうしたの?(どうされたんですか)」

「静かに座ってってくれないと、夕飯出ないよ!」→「今急いで夕飯作っているから、話聞くのあとでも大丈夫?」

介護現場でNGな言葉2.ご利用者をニックネームや「ちゃん付け」で呼ぶ

「そんなの当たり前だよ!」と思うかもしれませんが、実際にこれをやってしまっている職員……いました。

悪意を持ってニックネームで呼んでいたのではなく、本人なりに親しみをこめていた印象です。

中には、重度の認知症があり、「安心していただくように、家族が呼んでいるニックネームで呼ばせていただいてもいいですか?」とご家族に了承を得たうえで、職員全体で、女性のご利用者あきこさん(仮名)を「あっちゃん」と呼んでいるケースもありました。

ただ、筆者は呼んでいませんでした。

個人的に「年上の方」として尊敬の気持ちを込めたかったのと、「あっちゃん」ではなく、「あつこさん」と呼んでもコミュニケーションをとるうえで全く変わりがないことに気が付いたからです。

ただ、この時の場合はそうでしたが、本当にニックネームで呼ぶことでご利用者さんが安心される様子があるのであれば、ニックネームで呼ぶ必要も出てくるかもしれません。

介護現場でNGな言葉3.ため口

ニックネームやちゃん付けと同様ため口は「NG」とされています。

ただ、筆者も基本的には使っていなかったのですが、これに関しては個人的には「完全になし」ではないと思っています。

先輩介護士が「基本的には敬語だけど、夜中だけは安心してもらうために敬語は外すよ」と言っていてとても理にかなっている思ったため、筆者もそのやり方をまねていました。

たとえば、認知症のあるご利用者さんが夜中に起きてきて職員のことを「娘」や「孫」だと思っていたときなどがあるのですが、そういった場合は、とにかく安心して入眠してもらうことを優先したいので、「今はまだ夜中の3時よ~。もう少し寝てても大丈夫よ。」と、ため口を使うこともありました。

筆者のように使い分けをする職員もいれば、「ため口」オンリーの職員もいました。

筆者は基本敬語というポリシーでやっていましたが、「ため口」の方すべてをダメだと思っていたわけではありません。

たとえば50~60代などのご利用者さんの娘世代の介護士もいれば、70代のご利用者さんと年齢の近い介護士もいます。

そういった立場である介護士が上から目線ではない親しみと尊敬もこめて使う「ため口」は安心感があるのではないかと思うからです。

実際に、病院に入院したときなど「優しいため口のおばちゃん看護師さん」がいるとなんだかホッとした気持ちになりませんか。

一方で、若い20代の看護師さんにため口をきかれたら「え…?」と思いますよね。

20代介護士だった筆者が利用者さんを敬う気持ちを表すには、敬語を使う方がいいだろうなと思い、基本は敬語を使うようにしていました。

区別するのもどうかとは思いますが、状況や使う人によって「ため口」もありかなと思っています。

ただ、利用者さんであり、高齢者であり、人生の先輩ですので、敬う気持ちは大切です。

「友達のようなため口」はNGです!

介護現場でNGな言葉4.赤ちゃん言葉

赤ちゃん言葉と言っても「かわいいでちゅねぇ~」なんて言葉を使っている介護士はいないと思います。(いたら大問題な気が。)

たとえば意思疎通がむずかしい認知症の方に介助をしている際に、食事を口に運んで口を開けていただくために「あーん」と声をかけるのもNGです。

親しみを込めていたり、スムーズな介助をしたくてついつい使ってしまうのですが、ご利用者さん本人だけではなく、ご家族が聞くと嫌な気持ちにさせてしまうかもしれません。

介護現場でNGな言葉5.「ちょっと待って」

介護者が何気なく使う言葉で、利用者の言動や行動を抑制してしまうことを「スピーチロック」というのですが、この行為は実質「拘束」にあたり、介護においてNGとされています。

なんと「ちょっと待って」もこの「スピーチロック」に当てはまります。

ところが、使うとNGな言葉の中で、「使わないなんて無理ランキング」1位の言葉が「ちょっと待って」です!

深刻な人手不足であり、毎日やるべきことをこなすことが精一杯な施設が少なくないはず。

少なくとも過去筆者が働いた3つの介護施設がすべてそうでした。

ついつい「少しだけ待っててもらってもいいですか?すみません💦」といってしまったことは、数えきれないほどあります。(反省)

というか、他の方の介助中に別のご利用者さんに声をかけられたら、ちょっと待っていただくしかないんですよね。

ただ、待ってもらうことがNGなのではなく、「なぜ待つのか」「いつまで待つのか」具体的に知らされずに「ちょっと待って」で理解できない状況で言動や行動にストップをかけられることが「スピーチロック」にあたります

ちょっと待っていただきたいときは、「今こちらの方のお手伝いをしているので、あと10分くらいしたら私から声をかけさせてもらってもいいですか?」という風に具体的にお答えするのがベストです。

ところが認知症の方であれば、その5分後に「おーい」と呼ばれることもありますね。

何度も繰り返しているうちに「ちょっと待ってね」だけになってしまいそうですが、はじめて話しかけられたテンションで返答していましたよ。

(ただ、家庭内だとそのテンションを保つのむずかしいですよね…。)

まとめ

介護現場で使うとNGとなる言葉をご紹介しました。いかがでしたか?
一見介護現場でしか意識する必要がないように見えますが、誰かと円滑なコミュニケーションをとる際には、その人を敬う態度をとるべきなのは、至極当然のことですよね。

今回、ご紹介したことは、相手が被介護者や高齢者以外でも当てはまることだと思います。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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