【注意】自宅暮らしの高齢者の熱中症のリスク!飲酒やマスクにも注意して!

2022年、良くも悪くも例年より早く梅雨が明けてしまいました。
つまり夏が長いということで……。
真夏日が続くと毎年問題となるのが「熱中症」。
特に小さな子どもや高齢者に注意が寄せられています。
子どもは保護者や保育者などが熱中症対策を呼び掛け、見守っていきますが、問題となる「高齢者」は人知れず自宅で熱中症に……という事例も毎年本当によく聞きますよね。
それもそのはず、熱中症患者のおよそ半数が65歳以上の高齢者なんだそうです。
高齢者が熱中症にかかりやすいのはなぜ?

元介護士の筆者も実際に自宅で熱中症にかかてしまった高齢者を何度も見たことがあります。
一人暮らしの高齢者はもちろん最も注意が必要ですが、娘や息子等の同居家族がいても、急に熱中症にかかることもあります。
なぜ、高齢者は熱中症にかかりやすいのでしょうか?
1.身体機能の低下で暑さを感じにくくなっている

人は高齢になると、感覚機能が低下し、暑さやのどの渇きを感じにくくなる傾向にあります。
また、暑さやのどの渇きに対する感覚機能の低下に加え、からだの調整機能も低下しているので大変危険です。
35度を超える猛暑日でも、長袖を着て平気な顔で過ごしている方をよく見かけます。
2.エアコンをつける習慣がない
今の高齢者が若かりし頃の夏は、今のような異常な猛暑ではなく、エアコンもなかった時代を過ごされています。
「エアコンをつけるのはもったいない」と考える方も少なくありません。
エアコンをつける習慣がない上に、暑さを感じにくくなってしまっているので、猛暑日でも「このくらいの暑さは大丈夫」とエアコンをつけずに暑い部屋で1日を過ごされている方を、よく見かけていました。
3.体の中の水分不足

高齢者は若者と比べると体内の水分量も低くなっています。
それに加えて加齢により喉の渇きを感じにくくなっているため、脱水状態になりやすいのです。
対策は?

熱中症の対策として、「熱がこもらない衣服を着る」「こまめな水分補給」「エアコンなどで適切な室温を保つ」などがありますよね。
室内では、室温28度を目安にエアコンなどで適切な温度に調節します。
その他にも、室内・屋外での熱中症対策は以下のようなことを注意しておきましょう。
■室内の対策 ・扇風機やエアコンを使用し、適切な温度調節 ・遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用 ・室温をこまめに確認 ■屋外の対策 ・日傘や帽子の着用 ・日陰の利用、こまめな休憩 ・天気の良い日は、できるだけ日中の外出を控える ■蓄熱の対策 ・通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する ・保冷剤、氷、冷たいタオルなどでからだを冷やす
参考:厚生労働省「熱中症を防ぐために」
飲酒が好きな高齢者の熱中症にも注意!

お酒は、水分補給になるどころか、お酒による利尿作用が上がること、アルコールを分解するために水分が必要なことから、1リットルのビールを飲むと1.1リットルの水分が出ていくと言われています。
つまり、飲酒時、飲酒後は脱水症状なりやすいので十分に注意が必要です。
筆者が以前働いていた介護施設で通所サービスを利用されていたお酒がとっても大すきな1人暮らしの男性ご利用者。
ある日、ご自宅に迎えに行くと、横たわっており、脱水症状、熱中症の症状が出ていました。
どうやら夏の暑い日にいつものように、お酒を飲み、そのまま寝て、朝起きて気が付いたら具合が悪くなっていたとのこと。
たまたまデイサービスの日で、発症後にすぐに発見することができたので、大事には至りませんでしたが、これが完全にお休みの日だったと思うとゾッ……としたのを覚えています。
そして、実は筆者もお酒を覚えたての若かりし頃に飲み会の翌日に通勤時に熱中症になり救急搬送されたことがあります。(冷汗)
とても暑い日だったのですが、冷房の効いたバスから降りたとたんバタリと倒れました。
突然手が硬直し動かなくなりとても怖かったのを覚えています。
お医者さんに、脱水状態で急な寒暖差を感じたことも良くなかったと言われました。
しかも、1人暮らし時代、もったいないからとそれこそエアコンもつけずに扇風機で過ごしたりしていました。熱も蓄積していたのかも。恐ろしいですね。
それ以来熱中症の恐ろしさを身をもって体験しましたので、熱中症対策にはとても敏感になりました。
コロナ禍でのマスクにも注意!

このコロナ禍で、感染リスクの高い高齢者は特にマスクの着用を意識していると思います。
実際に暑い日に、外でもマスクをして歩いている高齢者を毎日のように見かけます。
飛沫感染防止の観点から、日ごろからマスクの着用は求められていますが、マスクをすることで、拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇することで熱中症のリスクも高まります。
そしてマスクをすることで喉の渇きにも気づきにくくなってしまうと言われています。
店内や室内など涼しい場合のマスクの着用は、個人の判断で着用するとして、屋外での着用はぜひ注意をしてほしいです。
厚生労働省からも、「屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。」と発表されています。
感染症予防ももちろん大切ですが、状況に応じてマスクを外すことを、いまいちど意識してみてくださいね。
(高齢者ではないですが……筆者も妊娠中に屋外でマスクをしていて酸欠状態になり2回意識が飛びました。本当に怖い!)
まとめ
今回は、「高齢者の熱中症」についてお話ししました。
熱中症は、命にかかわる大変危険な問題です。
毎年猛暑が続くこの異常気象。昔のような過ごし方でいると、本人も気づかないうちに熱中症になってしまうリスクがあります。
ぜひ親御さんもご自身も、万全な熱中症対策をしていきましょう。
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